⚠️ 名義運用時の注意点
1. 贈与税の非課税枠
年間110万円までの贈与は非課税
親が子ども名義で資金を提供する場合は、贈与とみなされる可能性あり
記録(振込履歴、贈与契約書など)を残すことが重要
2. 口座管理の責任
名義人が18歳以上であることが条件
実質的な運用者が親であっても、名義人の意思確認が必要
金融教育を兼ねて、運用を共有するのが理想
3. 相続・税務上の扱い
新NISA口座は相続時に課税口座へ移管される
家族間で資産状況を共有し、相続対策を事前に検討
🧠 投資スクール講師からのアドバイス
私が講義で伝えているのは、「家族口座は“資産形成のチームプレー”」ということです。個人での運用も重要ですが、家族全体で目的を共有し、役割分担をすることで、より効率的かつ安心な資産形成が可能になります。
また、子ども名義の口座は「金融教育の場」として非常に有効です。ファンド選定、積立記録、資産推移の確認などを一緒に行うことで、将来の自立力を育むことができます。
さらに、夫婦での運用スタイルの違いを活かすことで、リスク分散と運用効率の両立が可能になります。例えば、夫が成長株中心、妻が安定型インデックス中心など、役割を分けることで、家計全体のバランスが整います。
✍️ まとめ:新NISAは「家族で育てる資産の土台」
新NISAは個人単位の制度ですが、家族で戦略的に活用することで、非課税枠の最大化と目的別の資産形成が可能になります。
(1)夫婦・子ども名義で非課税枠を最大化
(2)目的別にポートフォリオを分散
(3)金融教育と資産継承を同時に進める
(4)贈与税・口座管理・相続の注意点を確認
次回は、
「新NISAとリバランス戦略」について、資産配分の見直しと運用効率の維持方法を解説します。どうぞお楽しみに。