新NISAと家族口座の戦略─夫婦・子ども名義の活用法と非課税枠の最大化(1/2)

今回のテーマは「新NISAと家族口座の戦略」です。

新NISA制度は「個人単位」で非課税枠が設定されているため、家族それぞれが口座を開設することで、世帯全体の資産形成効率を大きく高めることができます。夫婦や子ども名義の口座を戦略的に活用することで、非課税枠の最大化、資産の分散、教育・老後資金の準備など、さまざまな目的に対応可能です。

本記事では、投資スクール講師としての視点から、家族口座の活用法、名義ごとの戦略、注意点、そして実践的なポートフォリオ設計について詳しく解説します。

 

🧱 新NISAの非課税枠は「個人単位」
新NISAでは、以下のように個人ごとに年間最大360万円、生涯最大1,800万円の非課税枠が設定されています。

→ 家族3人で活用すれば、年間最大1,080万円、生涯最大5,400万円の非課税投資が可能

 

 

📊 家族口座の活用戦略
1. 夫婦での分散投資
夫:成長投資枠中心(ETF・個別株)
妻:つみたて投資枠中心(インデックスファンド)
→ リスク分散+運用スタイルの違いを活かす

 

2. 子ども名義での教育資金形成
(1)18歳以上の子どもが口座開設可能
(2)親が資金援助し、子ども名義で積立開始
(3)金融教育の一環として、運用を一緒に管理
→ 教育資金だけでなく、将来の自立資産として活用可能

 

3. 非課税枠の最大化
(1)家族全員の枠をフル活用することで、課税口座よりも圧倒的に効率的
(2)配偶者の収入が少なくても、資金援助で運用可能(贈与税に注意)
→ 世帯全体での資産形成が加速

 

 

🛠️ 実践的なポートフォリオ設計(夫婦+大学生の子ども

→ 合計480万円の非課税投資を実現。目的別に分散し、世帯全体で資産形成を最適化。