資産形成を考える上で、税制優遇制度の活用は欠かせません。2024年から始まった新NISAは、非課税で投資ができる制度として注目されていますが、もうひとつの柱として「iDeCo（個人型確定拠出年金）」の存在も忘れてはなりません。
この2つの制度は、目的や仕組みが異なるものの、併用することで資産形成の効率を大きく高めることができます。本記事では、投資スクール講師としての視点から、新NISAとiDeCoの違い、併用のメリット、使い分けのポイント、そして実践的な運用例を詳しく解説します。
🧱 新NISAとiDeCoの制度比較
→ 新NISAは「自由度の高い資産形成」、iDeCoは「老後資金の積立」に特化した制度です。
📊 税制優遇の違いと併用のメリット
1. 新NISA：運用益・配当金が非課税
通常、株式や投資信託の売却益・配当金には約20.315%の税金がかかりますが、新NISAではこれがゼロ。
長期運用で複利効果を最大化できる。
2. iDeCo：掛金が全額所得控除＋運用益非課税
毎月の掛金が所得控除の対象となり、所得税・住民税が軽減される。
運用益も非課税で、老後資金として効率的に積み立て可能。
＜併用のメリット＞
(1)新NISAで「自由な資産形成」、iDeCoで「老後資金の積立」を同時に進められる。
(2)税制優遇を二重に活用できる。
(3)ライフステージに応じた資金設計が可能。