実際の運用成績を公開(1年目)─オールカントリーとS&P500の損益比較とポートフォリオ構成(2/2)

🛠️ ポートフォリオ構成の意図と振り返り

1. オールカントリー(積立)
(1)世界分散を意識した安定運用
(2)毎月積立により時間分散を実現
(3)新興国の成長も取り込みつつ、米国比率が高いためリターンも安定

→ 初心者にもおすすめできる王道ファンド。今後も継続予定。

 

2. S&P500(一括+積立)
(1)米国市場の成長性を信じて、積極的に資金を投入
(2)年初の一括投資が功を奏し、年後半の上昇をしっかり取り込めた

→ 為替リスクはあるが、長期的には主力として継続。

 

3. FANG+ETF
(1)ハイテク集中投資で高いリターンを狙う
(2)ボラティリティは高いが、2024年はAI関連の好調で上昇

→ 成長投資枠の「アクセント」として継続。比率は抑えめに。

 

4. 高配当株
(1)インカムゲイン目的で少額投資
(2)NTT・三菱商事は安定配当+株価も堅調

→ 老後資金や生活費補填用として、今後も少しずつ増やす予定。

 

🧠 投資スクール講師からのアドバイス
私が受講生に伝えているのは、「運用成績は数字だけでなく、戦略の検証材料である」ということです。1年の結果に一喜一憂するのではなく、「なぜその結果になったのか」「次にどう活かすか」を考えることが重要です。

また、ポートフォリオは「目的に応じて設計する」ことが基本です。教育資金、老後資金、住宅資金など、用途によってリスク許容度や運用期間が異なるため、それに応じた商品選定が必要です。

さらに、記録を残すことも大切です。投資額、購入日、理由、評価額などを記録することで、振り返りがしやすくなり、次の判断に役立ちます。

 

✍️ まとめ:運用成績は「戦略の鏡」
新NISAの1年目を振り返ると、制度の恩恵を受けながら、戦略的な商品選定と資金配分によって、安定したリターンを得ることができました。

(1)オールカントリーで安定運用
(2)S&P500で成長性を取り込み
(3)FANG+でアクセントを加え
(4)高配当株でインカムゲインを確保

このように、目的に応じたポートフォリオ設計と記録・振り返りを通じて、次の1年もより良い運用が可能になります。

 

次回は、
「投資のモチベーション維持法」について、可視化、記録、SNS活用、コミュニティ参加のすすめを解説します。どうぞお楽しみに。