実際の運用成績を公開(1年目)─オールカントリーとS&P500の損益比較とポートフォリオ構成(1/2)

新NISA制度が始まってから1年が経過し、多くの個人投資家がそれぞれの戦略で資産形成に取り組んできました。制度の理解や商品選定も重要ですが、実際に「どれだけ増えたのか」「どんな銘柄が良かったのか」といった運用成績の振り返りは、次の一手を考えるうえで欠かせません。

本記事では、投資スクール講師としての実践的な視点から、私自身の新NISA口座における1年目の運用成績を公開し、オールカントリーとS&P500の比較、ポートフォリオ構成、そして今後の戦略について詳しく解説します。

 

🧱 運用環境と前提条件
まずは、運用成績を評価するための前提条件を明示します。

運用期間:2024年1月〜2024年12月末(新NISA開始から1年間)

投資額:年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)

投資方法:
つみたて投資枠:毎月10万円の積立
成長投資枠:年初に一括投資+年中に追加投資

投資商品:
(1)eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
(2)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
(3)SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
(4)FANG+ETF(1545)
(5)高配当株(NTT、三菱商事)

 

📊 実際の損益結果(2024年末時点)

※配当金は含まず。分配金は再投資せずに受取。
→ 全体としては、1年で約12%のリターンを得ることができました。特にS&P500とFANG+ETFが好調で、ポートフォリオ全体の成長を牽引しました。