退職金を受け取った後の資産設計において、新NISAは非課税メリットを活かした有力な選択肢となります。
退職金は、人生の節目に受け取るまとまった資金です。老後の生活を支える「種銭」として、どのように運用するかがその後の安心感を左右します。2024年から始まった新NISA制度は、退職金の一部を非課税で長期運用するうえで非常に有効な制度です。
本記事では、投資スクール講師としての視点から、退職金と新NISAの相性、資産配分の考え方、注意点、そして実践的なポートフォリオ例を解説します。
🧱 なぜ退職金に運用が必要なのか?
(1)平均寿命は男性約84歳、女性約88歳。60歳退職後も20〜30年の生活資金が必要
(2)公的年金だけでは月平均2〜3万円の赤字になるとされており、退職金の補完が不可欠
(3)インフレや医療費の上昇に備えるには、現金保有だけでは不十分
→ 退職金は「使う」だけでなく「育てる」視点が重要
📊 新NISAで退職金を運用するメリット
(1)非課税で運用益・配当金を受け取れる
(2)非課税期間が無期限 → 長期保有に最適
(3)年間最大360万円、総額1,800万円まで非課税枠あり
(4)分散投資が可能(投資信託・ETF・個別株など)
→ 税負担を抑えながら、老後資金を効率的に育てられる