今回はシリーズの節目にふさわしいテーマ 「iDeCoの“世代間承継”と家族戦略」 をまとめました。
老後資金は“自分のため”だけでなく、“家族の未来”にもつながる資産。
その視点を体系化した、より上級者向けの内容です。
iDeCo(個人型確定拠出年金)第20回(1/2)
iDeCoの“世代間承継”と家族戦略
──老後資産を「家族の資産」として設計する新しい視点
iDeCoは「個人型」確定拠出年金という名前の通り、
基本的には“個人単位”の制度です。
しかし、老後資金は実際には
(1)配偶者
(2)子ども
(3)親
(4)家族全体の生活
と密接に関わっています。
つまり、
iDeCoは“家族戦略”として設計することで、価値が何倍にも高まる。
今回は、iDeCoを「世代間承継」という視点で捉え、
家族全体の資産形成を最適化する方法を体系的に整理します。
🧱 1. iDeCoは“家族の資産”として考えるべき理由
■ 理由①:老後資金は家族全体の生活に影響する
(1)夫婦の生活費
(2)医療費・介護費
(3)子どもへの支援
(4)住まいの維持費
老後資金が不足すると、家族全体の負担が増える。
逆に、iDeCoで老後資金が十分に確保されていれば、家族の自由度が大きく高まる。
■ 理由②:税制優遇は“世帯単位”で最適化すると最大化する
(1)所得控除
(2)」公的年金等控除
(3)退職所得控除
これらは個人単位で適用されるため、夫婦で分散することで控除枠を2倍にできる。
■ 理由③:iDeCoは相続時にも有利
iDeCoは相続時に“みなし相続財産”として扱われ、税制上の優遇がある。
(1)相続税の非課税枠
(2)配偶者控除
(3)基礎控除
これらを組み合わせることで、相続時の税負担を最小化できる。
🧭 2. iDeCoの「世代間承継」の仕組み
iDeCoは死亡時に遺族が一時金として受け取ることができる。
受取順位は以下の通り。
1. 指定した受取人
2. 配偶者
3. 子ども
4. 父母
5. 孫
6. 祖父母
7. その他の親族
■ ポイント
(1)受取人を指定できる
(2)相続税の対象だが、控除枠が大きい
(3)受取人が配偶者の場合、相続税はほぼゼロ