⚠️ 課税の注意点
新NISA口座内で受け取る配当金・分配金は非課税ですが、以下のような注意点があります。
1. 課税口座との混同
特定口座や一般口座で保有している商品からの配当は課税対象
新NISA口座で保有していることを確認することが重要
2. 外国株の配当
米国株などの配当には「外国源泉徴収税(10%)」がかかる
日本では非課税だが、外国税は戻らない(外国税額控除の対象外)
3. 分配金の再投資
再投資する場合は、新たな非課税枠を消費する
枠が埋まっている場合は再投資できない
🧠 投資スクール講師からのアドバイス
私が受講生に伝えているのは、「配当金は目的に応じて使い分ける」ということです。資産形成期には再投資、生活費補填期には受け取り、というようにライフステージに応じた戦略が必要です。
また、高配当株は「安定収益+インカムゲイン」の両立が可能ですが、業績悪化による減配リスクもあるため、分散投資が不可欠です。複数銘柄に分けて保有することで、リスクを抑えながら安定した収入を得ることができます。
さらに、分配型ファンドは「見た目の利回り」に惑わされず、実質的な運用効率を確認することが重要です。元本取り崩し型の分配は、資産形成には不向きです。
✍️ まとめ:配当金戦略は「目的と設計」で差がつく
新NISAでは、配当金・分配金を非課税で受け取れるという大きなメリットがあります。しかし、戦略的に活用しなければ、その恩恵を最大限に活かすことはできません。
(1)高配当株は業績・財務・分散を重視
(2)分配型ファンドは成長投資枠でのみ活用
(3)再投資には枠の消費が伴う
(4)外国株の配当には源泉徴収税の注意が必要
次回は、
「実際の運用成績を公開(1年目)」として、オールカントリーとS&P500の損益比較、ポートフォリオ構成を解説します。どうぞお楽しみに。