定年退職時に「1,000万円」以上の貯蓄がある割合はどれくらい?(2)

【学歴別】退職金の平均
次は、退職金の平均額を確認してみましょう。

東京都産業労働局の
「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」によると、
モデル退職金(定年退職の場合)は、下記の通りです。

 

◆学歴別「退職金支給額(定年退職)」
高校卒・・・・・・  994万円
高専・短大卒・・・  983万2000円
大学卒・・・・・・1,091万8000円
※東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」より

 

学歴によって、退職金には大きな差があることが分かります。
高校卒と大学卒の差は97万8000円にもなります。

 

大学卒の経歴を持つ方は、
平均で1,000万円以上の退職金が支払われることが分かりました。

 

しかし、
退職金と貯蓄1,000万円があれば安心だが油断は禁物です。

 

定年退職を迎えたときに、
貯蓄が1,000万円あれば、
退職金の900万~1,000万円と合わせて、
約2,000万円の老後資金を準備できていることになります。

さらに、
そこに年金支給が加われば、
日々の生活は問題なく送れるでしょう。

 

ただし、
老後は医療費や介護費などが発生して、
大きなお金が必要になる可能性もあります。

思わぬ出費が発生しても対応できるように、
老後資金を早めに準備しておくことが大切です。