🛠️ 実践的な老後資金戦略
ケース1:40代から新NISAで老後資金を準備
(1)積立額:月5万円(年間60万円)
(2)運用期間:20年
(3)商品例:eMAXIS Slim 全世界株式、SBI・V・S&P500
→ 年利5%で運用した場合、20年後には約2,000万円以上の資産形成が可能
ケース2:60歳以降の取り崩し戦略
(1)取り崩し方法:毎月5万円ずつ売却(年間60万円)
(2)配当型ETF(VYM、HDV)でインカムゲインを得る
(3)必要に応じて一括売却も可能
→ 公的年金+新NISA資産で、月25万円以上の生活費を確保
🧠 年金との組み合わせ方
新NISAは「年金を補完する資産」として活用できます。
1. 公的年金の受給開始年齢に合わせて設計
(1)65歳から年金受給 → 60~64歳の生活費は新NISAで補う
(2)70歳まで繰り下げ受給 → 60~69歳の生活費を新NISAで支える
2. 年金+新NISAで生活費を構成
→ 年齢に応じて取り崩し額を調整することで、安定した生活設計が可能
🧠 投資スクール講師からのアドバイス
私が講義で伝えているのは、「老後資金は“使う前提”で設計する」ということです。資産形成はゴールではなく、使うための準備です。新NISAは、取り崩しの自由度が高いため、老後資金の柱として非常に有効です。
また、老後資金は「定期収入」と「予備資金」に分けて考えることが重要です。定期収入は年金+配当金、予備資金は新NISAの売却益で構成することで、生活の安定と緊急時の対応が両立できます。
さらに、取り崩し時の心理的負担を減らすために、「資産推移表」や「取り崩し計画表」を作成することをおすすめしています。これにより、安心感を持って資産を使うことができます。
✍️ まとめ:新NISAは「老後資金の柔軟な柱」
新NISAは、老後資金の形成と活用において、非常に優れた制度です。非課税での長期運用、自由な取り崩し、年金との組み合わせによって、安心できる老後設計が可能になります。
(1)40代からの積立で2,000万円以上の資産形成も可能
(2)60歳以降は定期取り崩しで生活費を補う
(3)年金との組み合わせで安定した収入設計
(4)資産推移表・取り崩し計画表で安心感を高める
次回は、
「新NISAと相続・贈与の考え方」について、家族への資産継承と制度上の注意点を解説します。どうぞお楽しみに。
