🧠 乗り換え判断のタイミングと注意点
1. ファンドの信託報酬が高い場合
(1)同じ指数に連動するファンドでも、信託報酬が0.1%以上違うことも
(2)長期では数十万円の差に
→ 低コストファンドへの乗り換えは合理的
2. 純資産残高が減少している場合
(1)純資産が減ると繰上償還のリスクが高まる
(2)運用継続性に不安がある場合は乗り換えを検討
3. 投資方針が変わった場合
例:
(1)全世界株式から米国集中型へ変更したい
(2)目的やリスク許容度の変化に応じて再設計
→ 新NISAでは「乗り換え時の売却益も非課税」なので柔軟に対応可能
⚠️ リバランス時の注意点
(1)売却タイミングは「相場の天井・底」を狙わない
(2)感情ではなく「比率の乖離」で判断
(3)売却後の再投資先は「目的に合った商品」を選ぶ
(4)頻繁なリバランスは不要(年1回で十分)
→ 「ルールに基づく調整」が長期投資の成功につながる
✍️ まとめ:リバランスは「守りの戦略」であり「攻めの再設計」
新NISAでは、非課税での売却・再投資が可能なため、リバランスや乗り換えがしやすい制度設計になっています。資産配分の偏りを是正し、目的に合ったポートフォリオを維持することで、長期的な資産形成の質を高めることができます。
(1)目標配分を明確にし、年1回の点検を習慣化
(2)±5%以上の乖離があればリバランスを検討
(3)新NISAの非課税メリットを活かして柔軟に乗り換え
(4)感情ではなく「ルールと目的」に基づいた判断を
次回は、
「第49回:新NISAと“出口戦略”の設計」について、取り崩し・再投資・贈与など、資産活用フェーズの設計方法を解説します。どうぞお楽しみに。