今回のテーマは「新NISAとリバランスの実践法」です。
新NISA制度では、長期・積立・分散を基本とした資産形成が推奨されていますが、投資を継続する中で「資産配分の偏り」や「目的の変化」が生じることがあります。こうした変化に対応するために重要なのが「リバランス(資産配分の見直し)」です。
本記事では、投資スクール講師としての視点から、新NISAにおけるリバランスの意義、実践方法、注意点、そして乗り換え判断のタイミングについて詳しく解説します。
🧱 リバランスとは何か?
リバランスとは、当初決めた資産配分(アセットアロケーション)に対して、値動きによって崩れた比率を元に戻す作業のことです。
例:
(1)当初:株式70%、債券30%
(2)株式が上昇し、現在:株式85%、債券15%
→ 株式を一部売却し、債券を買い増して70:30に戻す
→ リスク管理と資産の安定成長のために不可欠なプロセス
📊 なぜ新NISAでもリバランスが必要なのか?
→ 「ほったらかし投資」でも、年1回の点検は必須
🛠️ リバランスの実践ステップ
ステップ1:目標配分を明確にする
→ 投資目的・年齢・リスク許容度に応じて設計
ステップ2:現在の配分を確認する
(1)証券会社の資産分析ツールやExcelで確認
(2)評価額ベースで比率を算出
ステップ3:乖離が大きい場合に調整
目安:±5%以上の乖離があればリバランスを検討
方法:
(1)売却型:比率が高くなった資産を一部売却し、他に充当
(2)積立調整型:今後の積立配分を調整して徐々に戻す
→ 新NISAでは「売却益が非課税」なので、売却型リバランスがしやすい

