⚠️ テーマ型投資信託の注意点
1. 信託報酬が高め
(1)年率1.0%以上のファンドも多く、長期保有にはコスト負担が大きい
(2)インデックス型の3〜10倍の運用コストになることも
→ 保有期間とリターン見込みを慎重に検討
2. 分散性が低く、値動きが激しい
(1)特定業種・地域に偏るため、相場の影響を受けやすい
(2)一時的なブームで価格が急騰・急落することも
→ ポートフォリオ全体のバランスを意識する
3. テーマの陳腐化リスク
(1)数年後にテーマが廃れる可能性もある(例:メタバース、EV関連など)
(2)長期保有前提なら「構造的成長テーマ」を選ぶべき
→ 一過性の流行ではなく、社会的・経済的に根強いテーマを選定
🧠 投資スクール講師からのアドバイス
私が講義で伝えているのは、「テーマ型は“夢を買う投資”であり、“現実とのバランス”が必要」ということです。将来性のある分野に投資することは魅力的ですが、過度な期待や集中投資はリスクを高めます。
テーマ型は「ポートフォリオのスパイス」として活用するのが理想です。インデックス型で土台を築き、その上にテーマ型で成長性を加えることで、安定と挑戦の両立が可能になります。
また、テーマ型は「定期的な見直し」が不可欠です。社会情勢や技術革新のスピードが速いため、年に1回はテーマの妥当性を確認し、必要に応じて乗り換えや撤退を判断することが重要です。
✍️ まとめ:テーマ型は「夢と現実の橋渡し」
新NISAの成長投資枠では、テーマ型投資信託を活用することで、将来性のある分野への投資が可能になります。ただし、信託報酬・分散性・テーマの持続性などに注意しながら、戦略的に組み込むことが必要です。
(1)テーマ型は「成長投資枠」で活用
(2)ポートフォリオの一部に組み込み、リスクを抑える
(3)信託報酬・分散性・テーマの持続性を確認
(4)年1回の見直しで、運用の質を保つ
次回は、
「新NISAと日本株の活用法」について、高配当株・優待株・ETFを中心に、国内資産の組み込み方を解説します。どうぞお楽しみに。