🧠 取り崩し戦略のポイント
1. 配当+売却の併用
(1)高配当ETF(VYM、HDV、1489など)で毎年3〜4%のインカム収入
(2)不足分だけを売却することで、資産減少を抑える
2. 取り崩しタイミングの分散
(1)毎月定額取り崩し(定率でも可)
(2)相場が好調な時期に多めに売却、下落時は控えめに
→ 「定期+柔軟」のハイブリッド型が理想
3. 生活費の変化に応じた調整
(1)70代以降は支出が減る傾向 → 取り崩し額を減らす
(2)医療・介護費が増える場合は、現金比率を高める
→ 年齢と支出傾向に応じて設計を見直す
⚠️ 注意点とリスク管理
1. 相場下落時の取り崩しリスク
(1)下落時に売却すると、資産減少が加速
(2)現金クッション(生活費1〜2年分)を別途確保
2. インフレによる生活費上昇
(1)物価上昇により、取り崩し額が増える可能性
(2)インフレ耐性のある資産(インフラETF、金ETFなど)を組み込む
3. 長寿リスクへの備え
(1)90歳以上まで生きる可能性も考慮
(2)資産寿命を30年以上に設計するのが理想
✍️ まとめ:定年後の新NISAは「使いながら守る」
新NISAは、定年後の資産取り崩しにおいて、非課税・柔軟・長期保有という3つの強みを持つ制度です。生活費補填と資産寿命のバランスを取りながら、安心して使える設計を心がけましょう。
(1)年金だけでは不足する生活費を補う
(2)配当+売却の併用で資産減少を抑える
(3)相場・支出・年齢に応じて取り崩し設計を見直す
(4)現金クッションとインフレ耐性資産でリスク管理
次回は、
「第47回:新NISAと資産形成のモチベーション維持術」について、長期投資を続けるための心理的・実践的な工夫を解説します。どうぞお楽しみに。