新NISAと日本株の活用法─高配当株・優待株・ETFで国内資産を育てる戦略(1/2)

新NISA制度では、国内株式も成長投資枠の対象となっており、日本企業への直接投資が可能です。これにより、米国株やインデックスファンドだけでなく、「身近な企業」「生活に関わる銘柄」への投資を通じて、資産形成と生活の質向上を両立することができます。

本記事では、投資スクール講師としての視点から、新NISAでの日本株活用法、高配当株・優待株・ETFの選び方、そして実践的なポートフォリオ構成について詳しく解説します。

 

🧱 新NISAで日本株に投資するメリット
1. 非課税で配当金を受け取れる

(1)日本株の配当金も新NISA口座内であれば非課税
(2)高配当株を保有することで、安定したインカムゲインが得られる

 

2. 株主優待で生活支援にもつながる
(1)食品、外食、交通、レジャーなどの優待が受けられる
(2)実質的な「生活費の節約」として機能

 

3. 国内経済・円建て資産の補完
(1)海外資産偏重のポートフォリオに対して、円建て資産としてバランスを取れる
(2)日本企業の成長や再編に伴う値上がり益も期待できる
→ 新NISAでは「国内資産の育成」と「生活支援」の両面で日本株が活用可能

 

 

📊 日本株の分類と活用法
1. 高配当株
(1)安定した利益を出し、配当を継続・増配している企業
(2)長期保有でインカムゲインを得る戦略に最適

代表銘柄(2025年時点):
(1)日本電信電話(NTT):配当利回り3〜4%、通信インフラ
(2)三菱商事:資源・商社系、利回り4%以上
(3)KDDI:安定収益+優待あり、利回り3%台
→ 成長投資枠での一括購入、または定期買付で保有

 

2. 株主優待株
(1)一定株数を保有することで、商品券や自社製品がもらえる
(2)配当+優待の「総合利回り」で判断

代表銘柄:
(1)イオン:優待カードで買い物割引
(2)オリックス:カタログギフト(2025年で優待終了予定)
(3)吉野家HD:食事券
→ 優待目的なら「100株保有」が基本。生活支援として活用

 

3. 国内ETF
(1)TOPIX、日経平均、JPX400などに連動するETF
(2)分散性が高く、個別株より値動きが穏やか

代表ETF:
(1)1306:TOPIX連動型上場投資信託
(2)1475:iシェアーズ・TOPIX ETF
(3)1489:日経高配当株50 ETF(利回り重視)
→ 成長投資枠での一括購入に適し、分散投資の補完として有効