新NISAと為替リスクの考え方─外貨建て資産の運用と円安・円高への対応(2/2)

🧠 実践的なポートフォリオ例(為替リスク分散型)

→ 通貨・地域・目的の3軸で分散し、為替リスクを抑えつつ成長性を確保

 

 

⚠️ 注意点とリスク管理
1. 為替ヘッジの有無を確認
(1)同じファンドでも「ヘッジあり/なし」でリスクが異なる
(2)長期運用では「ヘッジなし」が主流(コスト優先)

 

2. 為替変動は予測困難
(1)金利差、地政学、経済指標など複雑な要因で動く
(2)為替予測に頼るより「分散と長期保有」が基本

 

3. 配当の受け取り通貨にも注意
(1)米国ETFの配当はドル建て → 円転時に為替手数料が発生
(2)円建てETFなら為替手数料なし
→ 配当収入の通貨管理も重要な視点

 

 

✍️ まとめ:為替リスクは「避けるより、備える」
新NISAでは、外貨建て資産を通じて世界経済の成長を取り込むことができますが、為替リスクを理解し、戦略的に対応することが重要です。

(1)為替リスクは「資産価値の変動要因」
(2)為替ヘッジ・通貨分散・タイミング投資で対応可能
(3)長期運用では「分散と継続」が最も有効
(4)配当通貨や手数料にも注意を払う

 

 

次回は、
「第46回:新NISAと定年後の資産取り崩し設計」について、生活費補填と資産寿命のバランスをどう取るかを解説します。どうぞお楽しみに。