🧱 失敗④:掛金を無理に増やしすぎる
節税メリットが大きいからといって、生活費を圧迫するほど掛金を増やすのは危険。
iDeCoは60歳まで引き出せないため、キャッシュフローが苦しくなると逆効果。
▶ 対策
新NISA → 流動性のある資産
iDeCo → 老後資金専用
この役割分担を徹底する。
🧱 失敗⑤:リバランスをしない
iDeCoは長期運用のため、資産配分が大きく崩れます。
例:
株式70% → 85%
債券30% → 15%
このまま放置すると、
(1)リスクが想定以上に高くなり、
(2)暴落時のダメージが大きくなる。
▶ 対策
(1)年1回のリバランス
(2)積立比率の調整で自然に戻す
(3)完璧を求めず“大まかに”でOK
🧱 失敗⑥:受取戦略を考えていない
iDeCoは受取時の税制が複雑で、退職金や公的年金との兼ね合いで税負担が大きく変わります。
よくある失敗
(1)退職金と同じ年に一時金を受け取って控除枠を使い切る
(2)公的年金が多いのに年金受取にして課税所得が増える
▶ 対策
(1)一時金と年金の併用
(2)受取時期を60〜75歳で調整
(3)退職金の見込み額を事前に確認
出口戦略は“老後資金の最終仕上げ”。
🧱 失敗⑦:途中で運用を止めてしまう
暴落時に不安になり、積立を止めたり、株式を売却してしまうケース。
しかし、長期投資では暴落こそが最大の買い場。
積立を止めると、最も効率よく買えるタイミングを逃してしまう。
▶ 対策
(1)自動積立を継続
(2)相場チェックは月1〜2回で十分
(3)感情に左右されない仕組み化
🧱 失敗⑧:iDeCoだけで老後資金を完結させようとする
iDeCoは老後資金の“土台”ですが、これだけで老後資金をすべて賄うのは難しい。
▶ 対策
(1)新NISAで成長資産を作る
(2)企業型DCがある場合は併用
(3)現金・預金も一定割合確保
老後資金は“複数の柱”で作るのが基本。
✍️ まとめ:iDeCoは“失敗パターンを避けるだけで成功する”
iDeCoは制度として非常に優秀ですが、失敗パターンを知らないまま始めると、本来のメリットを活かしきれません。
今回のポイントを押さえておけば、iDeCoは老後資金づくりの最強ツールになります。
(1)元本確保型だけはNG
(2)高コスト商品は避ける
(3)金融機関選びが最重要
(4)掛金は無理なく
(5)リバランスは年1回
(6)受取戦略を必ず考える
(7)積立は止めない
(8)iDeCoだけに頼らない
これらを守るだけで、
iDeCoは“安心・効率・節税”の三拍子が揃った制度になります。
次回の第10回では、
「iDeCoの金融機関変更(スイッチング)の実務」