iDeCo(個人型確定拠出年金)第26回(2/2)

🧱 ケース③:50代自営業(国民年金第1号)
■ プロフィール
年収:450万円
iDeCo上限:68,000円
新NISA:利用中
老後の公的保障が弱い

■ 課題
(1)老後資金の不足リスク
(2)公的年金が少ない
(3)60代以降の収入が不安定

■ 最適戦略
1. iDeCoを最優先(上限まで)
→ 節税効果が非常に大きい

2. 新NISAは余裕資金で積立
→ 流動性確保

3. 50代後半からリスク調整
→ 株式50% → 40% → 30%へ

4. 出口戦略は“年金受取”が有利
→ 公的年金等控除に収まりやすい

■ 統合ポートフォリオ
株式:50〜60%
債券:30〜40%
現金:10〜20%

■ 期待できる効果
(1)老後資金の安定化
(2)税負担の大幅削減
(3)公的年金の弱さを補完

 

 

🧱 ケース④:専業主婦(第3号)
■ プロフィール
夫:会社員
妻:専業主婦
子ども1人
老後資金は夫婦で準備

■ 課題
(1)妻のiDeCoは節税メリットが小さい
(2)老後資金が夫に偏りがち

■ 最適戦略
1. 妻:新NISAを最優先
→ 流動性+非課税

2. 夫:iDeCoを最大限活用
→ 所得控除の効果が大きい

3. 夫婦で出口戦略を分散
→ 夫:年金受取
→ 妻:一時金受取

■ 統合ポートフォリオ
妻:株式80〜100%
夫:株式60〜80%

■ 期待できる効果
(1)老後資金の偏りを解消
(2)税負担の最小化
(3)流動性と安定性のバランスが良い

 

 

🧱 ケース⑤:60代前半(退職直前)
■ プロフィール
退職金あり
iDeCo残高:800万円
新NISA残高:600万円
企業型DC:400万円

■ 課題
受取時の税負担
暴落リスク
資産寿命の確保

■ 最適戦略
1. iDeCoは受取時期を65〜70歳に調整
→ 税最適化

2. 新NISAは取り崩しの中心に
→ 非課税で柔軟

3. 企業型DCとiDeCoの受取年をずらす
→ 退職所得控除を2回使える

4. ポートフォリオは“守り”へ
→ 株式20〜30%
→ 債券・現金中心

■ 期待できる効果
(1)税負担の最小化
(2)資産寿命の最大化
(3)老後のキャッシュフローが安定

 

 

✍️ まとめ:ケーススタディで見える“最適解の多様性”
今回のケーススタディから分かることは、iDeCo × 新NISA × 企業型DCの最適解は「人によって違う」 ということ。

しかし、共通する原則は明確です。
(1)iDeCo → 老後資金の土台
(2)新NISA → 流動性と成長
(3)企業型DC → 会社が作る基盤
(4)統合ポートフォリオで管理
(5)出口戦略で税最適化
(6)家族単位で最適化

この原則に沿って設計すれば、どんな立場の人でも“最適な資産形成”が実現できます。

 

 

第27回では、
「iDeCoシリーズ実践Q&A(読者の疑問100問)」