iDeCo(個人型確定拠出年金)第18回(1/2)

今回はシリーズの中でも“最も高度なテーマ”のひとつである 「iDeCo出口戦略・応用編(高度な税最適化テクニック)」 をまとめました。

第11回の「出口戦略・実例集」をさらに深掘りし、“税金を最小化しながら手取りを最大化する”ための専門的な内容です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)第18回(1/2)
出口戦略・応用編
──税負担を最小化し、手取りを最大化する高度テクニック

iDeCoは「積立時」「運用時」「受取時」のすべてで税制優遇がありますが、
最も差がつくのは“出口(受取時)”です。

出口戦略を誤ると、
本来払わなくてよい税金を払ってしまう
控除枠を無駄にする
受取時期の選択で損をする
など、老後資金の手取り額が大きく減ってしまいます。

今回は、一般的な解説では触れられない
「税最適化の高度テクニック」 を体系的に整理します。

 

🧱 1. 出口戦略の本質は「控除枠の最適配分」
iDeCoの出口戦略は、控除枠(非課税枠)をどう使うか がすべてです。

iDeCoの受取時に使える控除は以下の2つ。
■ 一時金
→ 退職所得控除

■ 年金
→ 公的年金等控除

この2つは“別枠”で使えるため、
組み合わせ次第で税負担が大きく変わります。

 

 

🧭 2. 高度テク①:退職金とiDeCoを「別の年」に受け取る
最も強力なテクニックがこれ。

■ なぜ別の年にすべきか
退職所得控除は、同じ年に受け取った退職金とiDeCo一時金を合算して計算される。

つまり、
(1)退職金が控除枠を使い切る
(2)iDeCo一時金が課税される
という事態が起こりやすい。

▶ 解決策
iDeCoの受取時期を1年ずらす。

退職金とiDeCoを別の年に受け取れば、退職所得控除を“2回”使える。

■ 効果
数十万円〜100万円以上の節税になるケースもある。

 

 

🧭 3. 高度テク②:公的年金が少ない人は「年金受取」が圧倒的に有利
公的年金等控除は、65歳以上なら 最低110万円。

つまり、
(1)公的年金が少ない人
(2)専業主婦
(3)自営業(国民年金のみ)
などは、iDeCo年金を受け取っても非課税になる可能性が高い。

▶ 結論
公的年金が少ない人は、iDeCoは年金受取が最適解。