iDeCo(個人型確定拠出年金)第16回(1/2)

今回はシリーズの流れをさらに広げるテーマ 「iDeCoと保険・不動産の組み合わせ」 をまとめました。

老後資金は“iDeCoだけ”では完結しないため、他の資産とどう組み合わせるかを理解することが極めて重要です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)第16回(1/2)
iDeCoと保険・不動産の組み合わせ
──老後資産を「点」ではなく「面」で設計するための総合戦略

iDeCoは老後資金づくりにおいて最強クラスの制度ですが、
老後の生活は iDeCoだけで完結するわけではありません。

公的年金
新NISA
企業型DC
保険
不動産
現金・預金

これらを“どう組み合わせるか”によって、
老後の安心度は大きく変わります。

今回は、特に相談が多い
「iDeCo × 保険 × 不動産」
という3つの資産の組み合わせ方を体系的に整理します。

 

 

🧱 1. iDeCo・保険・不動産の役割をまず整理する
■ iDeCo
老後資金の“土台”
税制優遇が最強
60歳まで引き出せない
長期運用に最適

 

■ 保険(生命保険・医療保険・年金保険)
リスクに備える
万が一の保障
貯蓄性は低い(特に保険料が高い場合)

 

■ 不動産(自宅・投資用)
住まいの確保
家賃収入(投資用)
流動性が低い
維持費・固定資産税が必要

この3つは役割が全く違うため、
競合ではなく補完関係 にあります。

 

 

🧭 2. iDeCoと保険の組み合わせ方
■ 結論:
iDeCoは“貯める”、保険は“守る”。
この役割分担を徹底することが最適解。

 

■ ① iDeCoと個人年金保険の違い
よく比較されるのが「iDeCo vs 個人年金保険」。

● iDeCo
掛金が全額所得控除
運用益非課税
受取時にも控除
60歳まで引き出せない
運用リスクあり(株式中心)

● 個人年金保険
保険料控除は最大4万円
運用益は課税
受取時の税制優遇は小さい
元本確保型が多い
保険会社の手数料が高い

▶ 結論
老後資金づくりはiDeCoが圧倒的に有利。
個人年金保険は“保険”としての役割が中心。

 

■ ② iDeCoと生命保険の組み合わせ
生命保険は“万が一の保障”が目的。

● 最適な組み合わせ
iDeCo → 老後資金
生命保険 → 家族の保障
医療保険 → 最低限でOK

● 注意点
保険を“貯蓄目的”で使うと、
iDeCoの効率を大きく下回る。

 

■ ③ iDeCoと保険の黄金バランス
保障は必要最小限
老後資金はiDeCoで積み立て
流動性は新NISAで確保

この3つのバランスが最も合理的。