SBI・Vシリーズの活用法─低コストでS&P500に連動する新NISA向けファンドの選び方(1/2)

新NISAのつみたて投資枠や成長投資枠において、インデックス投資は王道の戦略です。その中でも、米国市場に連動する「S&P500インデックス」は、長期的な成長性と安定性を兼ね備えた優良な選択肢として多くの投資家に支持されています。

今回取り上げる「SBI・Vシリーズ」は、SBIアセットマネジメントが提供するインデックスファンド群で、バンガード社のETFをベースにした運用が特徴です。信託報酬の低さと運用効率の高さから、新NISAとの相性も抜群です。

本記事では、投資スクール講師としての視点から、SBI・Vシリーズの特徴、代表ファンドの比較、選び方のポイント、そして新NISAでの活用法について詳しく解説します。

 

🧱 SBI・Vシリーズとは?
SBI・Vシリーズは、米国の資産運用大手「バンガード社」のETFをベースにしたインデックスファンドです。SBIアセットマネジメントが日本国内向けに提供しており、以下のような特徴があります。

<主な特徴>
(1)信託報酬が業界最低水準(年率0.0938%など)
(2)バンガードETFを通じて間接的に米国市場へ投資
(3)純資産残高が急増中(2025年現在、数千億円規模)
(4)つみたて投資枠・成長投資枠の両方で利用可能

このシリーズは、eMAXIS Slimシリーズと並び、低コストインデックス投資の代表格として注目されています。

 

📊 代表ファンドの比較
以下に、SBI・Vシリーズの中でも特に人気の高いファンドを比較してみましょう。

1. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
対象:S&P500指数(米国の大型株500社)
信託報酬:年率0.0938%
特徴:米国市場の成長性を享受できる
メリット:過去20年で高いリターン、分散性も高い
デメリット:米国経済に依存、為替リスクあり

 

2. SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
対象:CRSP US Total Market Index(米国全体)
信託報酬:年率0.0938%
特徴:中小型株も含めた広範な米国市場に投資
メリット:S&P500よりも分散性が高い
デメリット:中小型株のボラティリティがやや高い

 

3. SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
対象:FTSE Global All Cap Index(全世界)
信託報酬:年率0.1438%
特徴:米国を中心に先進国・新興国を含む
メリット:地域分散が広く、世界経済全体に投資
デメリット:信託報酬がやや高め、米国比率が高い