加給年金をご存知でしょうか?

厚生年金のお話しです。
「加給年金」をご存知でしょうか?

厚生年金に長く加入していた方が、扶養している配偶者や子どもがいる場合に、老齢厚生年金に上乗せされる「家族手当的な年金」です。国民年金にはない制度で、会社員や公務員などが対象です。

1年で約24万円を受け取れます。

<加給年金の受給条件>
以下のすべてを満たす必要があります。
(1)厚生年金の加入期間が20年以上あること
(2)65歳到達時点で、65歳未満の配偶者や18歳未満の子を扶養していること
(3)扶養対象者の所得が一定以下(年収850万円未満または所得655.5万円未満)
(4)生計を維持していると認められる(同居または仕送りなど)

<加給年金と振替加算の関係>
(1)配偶者が65歳になると加給年金は打ち切りになります。
(2)その代わり、配偶者本人の老齢基礎年金に「振替加算」がつく場合があります。
(3)振替加算の金額は、生年月日によって異なり、最大238,600円から年齢が若くなるほど減額されます。

<注意点>
(1)申請しないと支給されません(自動では加算されません)。
(2)配偶者が老齢厚生年金の受給権を持つと、加給年金は支給停止になります(実際に受給していなくても)。
(3)繰下げ受給をすると加給年金も繰下げられるため、受給開始時期の選択に注意が必要です。