新NISAとは何か?制度の全体像と旧NISAとの違い(2/2)

📈 なぜ新NISAが注目されているのか?

1. 非課税の恩恵が大きい
通常、株式や投資信託の売却益・配当金には約20%の税金がかかりますが、新NISAではこれがゼロ。
例えば、100万円の利益が出た場合、通常は約20万円が税金として引かれますが、新NISAなら全額手元に残ります。

2. 制度の恒久化で長期運用が可能
旧NISAは期限付きだったため、出口戦略が必要でしたが、新NISAは恒久化されたことで、長期保有が前提となり、複利の効果を最大限に活かせます。

3. 家族での活用がしやすい
1人あたり年間360万円、総額1,800万円の枠があるため、夫婦や子ども名義での運用も可能。家族全体での資産形成がしやすくなります。

 

🧭 投資スクール講師としての視点
私が講師として受講生に伝えているのは、
「制度を知ることが最大のリスクヘッジになる」ということです。
新NISAは非常に優れた制度ですが、
誤解や過信によって損をするケースもあります。

例えば、
「非課税だから何でも買っていい」という考え方は危険です。
非課税枠は貴重な資産形成の機会であり、慎重に銘柄選定を行うべきです。
特に、成長投資枠では、個別株のリスクを理解し、分散投資を心がける必要があります。
また、売却しても枠が戻らない点は見落としがちです。

これは「一度使った枠は消える」という意味であり、短期売買には向いていません。
長期保有を前提とした銘柄選定が求められます。

 

📝 まとめ:新NISAは「制度理解」が成功の鍵
新NISAは、個人投資家にとって非常に魅力的な制度です。
しかし、その恩恵を最大限に受けるためには、制度の仕組みを正しく理解し、計画的な運用を行うことが不可欠です。
(1)非課税枠の使い方
(2)投資対象の選定
(3)長期保有の意識
(4)家族での活用

これらを意識することで、
新NISAは「資産形成の強力な味方」となります。

 

次回は、
「つみたて投資枠の活用法」について、具体的なファンド選定や積立設定のコツを解説します。どうぞお楽しみに。