🧠 実践的な商品比較
以下に、代表的な投資信託とETFを比較してみましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) vs VOO(バンガード・S&P500 ETF)
→ 長期積立ならeMAXIS Slim、分配金活用やリアルタイム売買ならVOOが適しています。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド vs 1655(S&P500 ETF)
→ SBI・Vは積立向き、1655は分配金を受け取りたい人向き。
💡 投資スクール講師からのアドバイス
私が受講生に伝えているのは、「目的に応じて使い分けることが最適解」という考え方です。どちらが優れているかではなく、「どちらが自分に合っているか」が重要です。
例えば、毎月の積立で資産形成をしたい人には、投資信託の方が向いています。自動積立ができ、少額から始められ、再投資も自動で行われるため、手間がかかりません。
一方、分配金を受け取りながら生活費に充てたい人や、相場を見ながら売買したい人にはETFが適しています。特に高配当ETF(HDV、SPYD、VYMなど)は、インカムゲインを得る手段として有効です。
また、証券会社によってはETFの積立設定が可能な場合もあります。SBI証券では「ETF定期買付サービス」があり、毎月一定額を自動で購入することができます。
✍️ まとめ:投資信託とETFは「目的で選ぶ」
新NISAの「成長投資枠」では、投資信託とETFの両方が選択可能です。
どちらも優れた商品ですが、目的や運用スタイルによって適した選択が異なります。
(1)積立・長期運用 → 投資信託
(2)分配金・リアルタイム売買 → ETF
(3)少額から始めたい → 投資信託
(4)市場価格で売買したい → ETF
このように、制度の枠組みと自分の目的を照らし合わせて選ぶことで、非課税の恩恵を最大限に活かすことができます。
次回は、
「eMAXIS Slimシリーズの魅力」について、具体的なファンドの特徴と選び方を解説します。どうぞお楽しみに。

