新NISA制度では、
つみたて投資枠では「金融庁が認定した投資信託」のみが対象ですが、成長投資枠では「投資信託」「ETF(上場投資信託)」の両方が選択可能です。どちらも資産形成に有効な手段ですが、仕組みや運用方法、コスト構造などに違いがあり、目的に応じた選択が求められます。
本記事では、投資スクール講師としての視点から、投資信託とETFの違いを整理し、新NISAでの選び方について実践的に解説します。
🧱 投資信託とETFの基本的な違い
このように、投資信託は「積立・長期運用向き」、ETFは「リアルタイム売買・分配金活用向き」といった性格があります。
📊 新NISAでの使い分け
つみたて投資枠:投資信託一択
つみたて投資枠では、ETFは対象外です。
金融庁が認定した投資信託のみが対象となっており、以下のような特徴があります。
(1)長期・分散・低コストが条件
(2)インデックス型が中心(eMAXIS Slim、SBI・Vシリーズなど)
(3)毎月積立で時間分散が可能
(4)自動積立設定が容易
この枠では、ETFを選ぶ余地はなく、投資信託の中から最適なファンドを選ぶことが重要です。
成長投資枠:投資信託とETFの両方が選択可能
成長投資枠では、ETFと投資信託の両方が対象となります。
ここでの選択は、投資家の目的やスタイルによって分かれます。
1.投資信託を選ぶべきケース
(1)積立投資を継続したい
(2)再投資を自動で行いたい
(3)少額から始めたい
(4)売買タイミングにこだわらない
2.ETFを選ぶべきケース
(1)分配金を受け取りたい
(2)リアルタイムで売買したい
(3)市場価格で売買したい
(4)高配当ETFやテーマ型ETFを活用したい
