🧱 ケース③:60歳直前・退職金あり・企業型DCあり・新NISA満額
■ プロフィール
年齢:59歳
退職金見込み:1,200万円
企業型DC:600万円
iDeCo:800万円
新NISA:1,800万円(満額)
65歳まで再雇用予定
■ 課題
(1)退職金とiDeCoの受取時期が重なる
(2)税負担が大きくなる可能性
(3)60代以降の資産寿命をどう確保するか
(4)暴落リスクが怖い
■ 最適戦略
1. iDeCoの受取開始を65〜70歳に遅らせる
→ 退職所得控除を最大化
→ 再雇用期間の課税所得を避ける
2. 企業型DCは退職年の翌年に受取
→ 控除枠を2回使える
3. 新NISAは“取り崩しの中心”に
→ 非課税で柔軟
4. 60代の資産配分を“守り”へ
→ 株式30%
→ 債券40%
→ 現金30%
5. 70代以降は資産をさらに簡素化
→ 株式10〜20%
→ 現金比率を高める
■ 統合ポートフォリオ
株式:30%
債券:40%
現金:30%
■ 期待できる効果
(1)税負担の最小化
(2)資産寿命の最大化
(3)受取時の暴落リスクを回避
🧱 ケース④:自営業+不動産収入+新NISA満額+iDeCo上限
■ プロフィール
年齢:45歳
自営業(年収500万円)
不動産収入:年間120万円
iDeCo:68,000円満額
新NISA:積立中
住宅ローンなし
■ 課題
(1)所得が変動しやすい
(2)不動産収入が老後にどう影響するか
(3)税負担が大きい
(4)公的年金が少ない
■ 最適戦略
1. iDeCo満額は継続(節税効果が最大)
2. 新NISAは“生活防衛+成長”の二刀流
3. 不動産収入は老後の“年金代替”として計算
4. 出口戦略は“年金受取”が最適
→ 公的年金等控除に収まりやすい
5. 60代以降は不動産収入と取り崩しを連動
→ 不動産収入が多い年は取り崩しを減らす
■ 統合ポートフォリオ
株式:60%
債券:30%
現金:10%
■ 期待できる効果
(1)不動産+iDeCo+新NISAの三本柱で安定
(2)税負担の最小化
(3)公的年金の弱さを補完
✍️ まとめ:複雑なケースほど「制度の組み合わせ」が効く
今回の高度ケーススタディから分かることは、
複雑なライフプランほど、制度の組み合わせが圧倒的に効く ということ。
(1)iDeCo → 老後資金の土台
(2)新NISA → 流動性と成長
(3)企業型DC → 会社が作る老後資金
(4)不動産 → キャッシュフローの安定
(5)税制 → 受取時の最適化
これらを統合して設計することで、どんな状況でも“最適な資産形成”が実現できます。
次回の第34回では、
「iDeCo × 新NISA × DCの超長期シミュレーション」